血圧とは、心臓から送り出される血液が動脈の内壁を押す圧力のことです。
実は、35歳以上の日本人5人に2人は「高血圧」というデータがあります。
高血圧は自覚症状がほとんどなく、健康に良くないということは知っているものの、健康診断などで指摘されてもそのまま放置する方が大半です。
しかし、高血圧は“サイレントキラー(静かなる殺人者)”と言われるほど恐ろしい病気なのです。
身体を冷やさない
急激な気温の変化によって秋バテしやすいこの季節。冷えには注意が必要です。地中で育つものは体を温めてくれるので、根菜類がおすすめです。
水分摂取
秋は以外と乾燥しやすい季節です。暑さが和らいて水分摂取量が減ってしまうので、意識して水分を摂取しましょう。常温や暖かい飲み物が良いのですが、コーヒーや緑茶は体を冷やしてしまいます。紅茶やほうじ茶、ウーロン茶がおすすめです。
血圧を上昇させる原因には、遺伝的な要素や加齢があります。
しかし、それ以外にも生活習慣に起因する次のような要素も挙げられます。
☑ 塩分の過剰摂取 ☑ 喫煙
☑ アルコールの過剰摂取 ☑ 肥満
☑ 運動不足 ☑ ストレス
一日の生活の中で、どんなときに血圧が上がるのでしょうか。
一番の原因は温度差です。
室内と外との温度差が大きすぎると血圧を上昇させ危険です。買物のために暖房の効いた部屋から急に外に出るときや、暖房をつけていないトイレでいきむときなどは要注意です。
また、熱すぎるお風呂は急激な血圧上昇の引き金になりやすく危険です。
冬のお風呂は42度以下にし、ぬるめのお風呂で体の芯まで温まりましょう。
寒い脱衣所と熱いお風呂との温度差もよくないので、脱衣所や浴室を暖めるなどの寒さ対策も行いましょう。
●塩分を控えめにする
食塩の摂取量を減らすのはもちろんですが、醤油や味噌などの調味料を減塩タイプに替える、薄味を心がけるなどの工夫を採り入れることが大切です。
●野菜・果物を意識的に摂取する
野菜や果物には、体内の塩分を排出する作用のあるカリウムが豊富に含まれているものがあります。
ほうれん草やにんじん、切り干し大根、アボカド、枝豆、バナナやメロン、キウイフルーツ、干し柿などです。
●温度管理をする
部屋の暖房を効かせすぎると、外気温との温度差が激しくなるだけでなく発汗によって、余計に寒さが強く感じられます。 暖房は20度程度を目安にし、着る物で調整して外との温度差が小さくなるように工夫しましょう。
●定期的な運動を習慣にする
1日30分以上、歩いたりジョギングなどの有酸素運動を中心に体を動かすことが理想です。
ただし、急に無理をすると体を痛めることがありますので、無理のない範囲で行いましょう。
本当の意味での健康は、肉体的、精神的、および社会的にもすべてが満たされている状態にあることを言います。
これからの季節、温度差には注意が必要です。
日頃から気をつけておきましょう。