アルツハイマーは、認知症の中で最も一般的で「アルツハイマー型認知症」といいます。
「認知症」とは、様々な脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
かつては「痴呆」や「ボケ」といわれていましたが、2004年12月に厚生労働省が「痴呆」という言葉の使用を止め、「認知症」と改めました。
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積して神経細胞を壊し、脳の一部が萎縮することでさまざまな症状を引き起こすとされています。記憶障害(もの忘れ)、失語(音として聞こえていても話がわかりにくい、物の名前がわかないなど)や、失認(視力は問題ないのに、目で見えた情報を形として把握し難い)、失行(手足の動きは問題ないのに、今までできていた動作を行えない)などです。
毎年9月は「国際アルツハイマー病協会」と「WHO」が共同で「世界アルツハイマー月間」と定めています。
現在、日本では急速な高齢化が進み、認知症になる人の割合が年々増加傾向にあります。
2025年には、国民の5人に1人が認知症になるといわれています。
この機会に、認知症への理解と、これから自分にできることを確認しましょう。
加齢によるもの忘れ | 認知症によるもの忘れ | ||||||||
体験したこと | 朝ごはんのメニューなど 一部を忘れる |
朝ごはんを食べたこと自体 すべてを忘れている |
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もの忘れの自覚 | ある | ない (初期にはじかくがあることも) |
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日常生活への支障 | ない | ある | |||||||
症状の進行 | 徐々にしか進行しない | 進行する |
①歯の手入れ
2019年に、アルツハイマー病患者の脳のシミから、歯周病菌が確認されました。
また歯の本数についても、認知症とそうでない方とでは違いがあります。
②睡眠
睡眠が6時間以下の人は、アルツハイマー病のリスクが30%上がることがわかっています。
③食事
魚介、きのこ、豆類、大豆、コーヒー、緑茶が認知力キープに役立ちます。
また、塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事も大切です。
本当の意味での健康は、肉体的、精神的、および社会的にもすべてが満たされている状態にあることを言います。
普段の生活で認知症予防をしておきましょう。