「冷えは万病の元」ということわざもあり、東洋医学では「冷え」は「未病」と捉えられています。
「未病」とは、「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」を指しています。
体が冷えると内臓の働きが低下してしまいます。体温が1℃下がると基礎代謝は約12%、免疫力はなんと、約30%も落ちるといいます。
【四肢末端型】
栄養不足や運動不足により、熱源が不足するため、熱が逃げないよう手足の血流を減らしてしまう過剰な防御反応が主な原因です。
【下半身型】
血液がうっけつしたり、下肢の血管を調節する神経が腰や臀部で圧迫されたりして、下半身の血流が悪くなることが主な原因です。
【内蔵型】
副交感神経優位の体質やアレルギー体質の人に多く、体表面の血流が多いため手足は温かいが、熱が逃げやすいため体の中心(内蔵)が冷えてしまうことが主な原因です。
【全身型】
ストレスや不規則な生活などによ自律神経が乱れ、代謝が低下して熱をうまく作れなくなるため、脳が体温の基準値を下げてしまうことが主な原因です。
【局所型】
坐骨神経痛やヘルニアなどの神経系の障害や、動脈硬化などの循環器系の障害を患っている人に多くみられます。
●冷たい飲み物や食べ物を摂っていませんか?
飲み物は、必ず常温以上のものにしましょう。また、寝起きや食前に、白湯をコップ1杯飲むと、内臓が活性化することで体が芯から温まります。
●シャワーだけで済ましていませんか?
ぬるめのお湯に少し長くつかることで、血行が良くなり体が温まります。半身浴ではなく、肩までしっかりつかるようにしましょう。
●階段を使わず、エスカレーターやエレベーターを使っていませんか?
体の熱を作るのは筋肉ですから、階段を利用するなどして、筋肉量をふやしましょう。
本当の意味での健康は、肉体的、精神的、および社会的にもすべてが満たされている状態にあることを言います。
この冬は、冷えを防いで元気に過ごしたいですね。