日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるというデータがあります。
科学的根拠に根差したがん予防ガイドラインから、食に関するがん予防法を紹介します。
これまでの研究から、「塩分のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」が、がんの原因になることが明らかになっているそうです。
また、「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」で、食道が何度も傷つくことががんの原因にもなるそうです。
塩分摂取量の多い方や塩分濃度の高い食べ物をとる方は、男女ともに胃がんのリスクが高いという結果が報告されています。
味の感じ方は慣れが大きいため、薄味に慣れることが大切です。
昆布やかつお節、きのこ類などの「うま味」を多く含んだ商品やだしを利用したり、わさびやマスタード、カレー粉、しょうが、にんにくなどの更新料を使うことで、薄味がきにならなくなります。
野菜と果物の摂取が少ない方は、がんのリスクが高いと言われています。
野菜や果物を多くとれば、リスクが低下するかどうかについては、明らかになっていませんが、食道がんについてはリスクが低くなることが期待されます。野菜は多く摂ることよりも「不足しない」ことが大切なようです。
目安としては、野菜を1日あたり小鉢で5皿分、果物を1皿分です。
【特に食べるよ良いされている野菜】
●にんにく
アメリカ国立がん研究所作成の「デザイナーフーズ・ ピラミッド」で最上位に位置づけられているほど優秀な野菜で、病気や老化を招く活性酸素の害を抑制する強力な抗酸化作用があります。
●キャベツ
イソチオシアネート(強いがん抑制効果)とペルオキシダーゼ (発がん物質を抑制)
という酵素やビタミンC、ビタミンUが豊富に含まれています。
●ブロッコリー
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、イオウ化合物の1種で強力な抗がん作用があります。
ブロッコリースプラウトにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれています。
●カリフラワー
カリフラワーに含まれるビタミンCは加熱によって失われる量が少ないのでビタミンCの補給にはピッタリの野菜です。また、グルコシノレートという成分が肝臓の働きを高め、解毒作用を強化します。
●人参
人参に多く含まれるカロテンは、体内でビタミンAに変化し、免疫力を高めます。強い抗酸化作用で肺がんや胃がんを予防する効果が高いとされています。
飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんと食道炎のリスクが高くなるという報告が多くあります。
熱いものは少し冷まし、口の中や食道の粘膜を傷つけないようにしましょう。
本当の意味での健康は、肉体的、精神的、および社会的にもすべてが満たされている状態にあることを言います。
そのためは毎日の積み重ねがとっても大切です。